ANAビジネスクラスシートを室内履きに オンワード系

アパレル大手のオンワード商事(東京・千代田)とANAホールディングスは11日、ビジネスクラスなどの廃棄シートカバーを使ったルームシューズを発売すると発表した。価格は1足6930円で200足売り出す。送料は別途かかる。これまで普通席のシートを使ったルームシューズ3種類を販売していた。
ボーイングの中型機「787」などのプレミアム・ビジネスクラスとエアバスの小型旅客機「A320」などの国内線普通席のシートを使った。山形県河北町の職人がシートの型取りから縫製まですべての工程を手作業で仕上げた。ANAのアップサイクル品を取り扱うオンラインサイト「ANA UP-CYCLE PROJECT SHOP」で12日12時~18日12時まで予約抽選の申し込みを受け付ける。19日に当選者を発表する予定だ。
両社は2022年11月から共同で廃棄シートの再活用に取り組んでおり、廃棄対象のシートが出てきた段階でその都度廃棄枚数に応じて生産している。これまで2回の販売では、約120足に対し約4000件の応募があった。オンワード商事によると、飛行機好きの人に加え、環境に配慮した取り組み内容への共感から購入を希望する人も多かったという。