バルミューダ社長、1月のスマホ販売停止「申し訳ない」
新興家電メーカー・バルミューダの寺尾玄社長は10日、同社の2021年12月期決算説明会で会見し、1月上旬に同社のスマートフォンが一時販売停止となったことについて「多くの人に影響を与え申し訳ない」と述べた。現時点でのスマホ販売状況については「望んだ状況から乖離(かいり)がある」と述べ、キャリア経由製品の値下げなどで拡販を図る。
拡販に向けて、キャリア経由で販売しているソフトバンクでは11日から3月末まで、一定の条件を満たすと従来価格からほぼ半額の7万1664円で購入できるキャンペーンを実施する。バルミューダ公式オンラインストアで使えるクーポンが取得できるようにするなど、バルミューダのブランド知名度向上を図る。
バルミューダは1月7日、同社初のスマホ「バルミューダフォン」の販売を一時停止した。製造委託先の京セラから日本の通信規格に適合していることを示す「技術基準適合証明(技適)」で確認事項が発生したと連絡を受けたもので、修正ソフトウエアを適用して14日から販売を再開した。
同日発表した21年12月期の連結決算は、純利益が前の期比22%増の10億円で、売上高は46%増の183億円といずれも過去最高となった。空調や調理家電が好調で、21年10月に発売したコーヒーメーカーは計画の約2倍の売り上げを記録している。