日本郵船、船員給与をデジタル通貨で支払い開始
日本郵船は10日、船員への給与をデジタル通貨で払う取り組みを始めたと発表した。これまでは船まで給与の一部を現金で届けており、船上で保管することに対する安全面などの課題があった。新型コロナウイルスの感染拡大で給与の支払い手段が制限されるなどの影響も出ていたことから支払いの円滑化につなげる。2021年中にこの取り組みをグループが船舶管理する約200隻の船全てに広げる計画だ。

このほど、同社が運航するLNG運搬船とコンテナ船に乗船するフィリピン人の船員12名に給与の一部をデジタル通貨で支払った。支払いにはフィリピンの物流大手、トランスナショナル・ダイバーシファイド・グループとの合弁企業「MarCoPay(マルコペイ)」が発行したデジタル通貨を使う。発行した通貨は世界の主要通貨のほとんどに換金が可能という。
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