NTT系・九電・三菱商事、大型蓄電池網の整備を発表

NTTのエネルギー子会社NTTアノードエナジー(東京・千代田)と九州電力、三菱商事は10日、再生可能エネルギーでつくった電気の有効活用に向けて連携すると正式に発表した。送電線と直結して発電所のように使う系統用蓄電池を九州に設置し、出力制御を受ける太陽光発電から余剰な電力を充電する。ためた電気は需給に応じて卸電力市場などで売却し、収益を得る。
再生エネを巡っては、大手電力が発電事業者に太陽光発電の出力を抑えるよう要請する「出力制御」が起きている。3社は出力制御を減らす事業の検討を始めることで合意した。まず、2023年2月をメドに福岡県に4200キロワット時充電できる国産のリチウムイオン蓄電池を設置する。
事業性を判断しながら、順次3社グループの関連施設などで蓄電池網を拡大していく方針だ。余った電力を有効活用することで、再生エネの導入拡大と電力の安定供給につなげる。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。