がん新薬、いつまで待てば 国民皆保険に薬価ジレンマ
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欧米で開発された抗がん剤などの新薬が、なかなか日本に上陸しない。近年のがん創薬はバイオ関連のスタートアップが中心的に担っており、薬価の下げ圧力が強まる日本市場は後回しにされるからだ。わらにもすがりたい患者は何百万円もかけて個人輸入している。こうした「ドラッグラグ(新薬承認の遅延)」は日本の医療を地盤沈下させかねない。
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の内藤陽一医師は1年ほど前、ある患者か...
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現代の日本、世界が直面する構造問題の根っこに一体なにがあるのか。未来志向の「解」を求めて、記者が舞台裏や歴史を徹底的に探ります。