石油元売り3社の最終損益改善 4~12月、原油価格上昇で

石油元売り大手3社の2021年4~12月期連結決算が10日までに出そろい、3社とも最終損益が大きく改善した。同日発表したENEOSホールディングス(HD)の純利益(国際会計基準)は前年同期比5倍の3318億円、コスモエネルギーホールディングス(HD)は4.8倍の799億円だった。原油価格の上昇で在庫評価益が膨らんだ。
8日に公表した出光興産の最終損益は1999億円の黒字(前年同期は75億円の赤字)だった。コスモHDは10日、22年3月期の純利益を前期比34%増の1150億円と従来予想から220億円引き上げた。今回予想を修正しなかったENEOSHDと出光興産の通期予想に対する4~12月期の進捗率は9割以上に達した。