ウエルシアの純利益5%増 22年3~11月期

ウエルシアホールディングスが10日発表した2022年3~11月期の連結決算は、純利益が前年同期比5%増の211億円だった。新型コロナウイルスの感染者が増えるなか、抗原検査キットの需要が高まった。解熱鎮痛剤や風邪薬の販売も伸びた。
売上高は8459億円だった。23年2月期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、前年同期との単純比較では12%増だった。11月までの既存店売上高は19カ月連続で前年同月を上回った。
新型コロナ下でも積極出店し、11月末の国内店舗は2704店と2月末比で247店増えた。出店効果で調剤や化粧品、家庭用雑貨など全6品目で増収だった。外出の機会の増加で、化粧品も回復した。
営業利益は6%増の314億円だった。食品などと比べて粗利率の高い抗原検査キットや風邪薬の販売が好調だった。コロナ下に感染不安から病院の受診を控える動きが広がっていたが一巡し、処方箋の受付枚数が回復。好採算の調剤事業も伸びた。
23年2月期の連結純利益を前期比7%増の284億円、売上高を8%増の1兆1100億円とする従来予想は据え置いた。
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