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三井化学、マイクロ波で炭素繊維製造 エネルギー消費減

三井化学は大阪大学発スタートアップのマイクロ波化学(大阪府吹田市)と共同で、炭素繊維の製造時のエネルギー消費量を従来の約半分に低減できる技術を開発したと発表した。マイクロ波を使うことで、より効率的に加熱できるようにした。今後はさらに大きな設備で製造試験をするなど、実証実験を重ねる。

炭素繊維は原料となる繊維を加熱炉の中でセ氏200~300度に加熱し、高温でも燃えにくくする。その後、別の炉で酸素などを遮断した状態で1000~2000度に加熱して炭化する。この2工程にマイクロ波を使う技術を開発した。

従来製法では炉全体を加熱し、温度を維持する必要がある。今回の技術は電子レンジのように、設備の内部を局所的に加熱するので必要なエネルギーが少ない。処理時間も短くなるほか、加熱装置も小さくできるという。

三井化学はマイクロ波化学に2017年から出資し、廃プラスチックをマイクロ波によって分解・資源化する技術などを共同研究してきた。今回、研究対象を炭素繊維に拡大した。

炭素繊維は航空機や自動車をより軽量にする部材として活用が広がる。一方で、製造時のエネルギー消費量を低減できるかが課題となっている。三井化学は現在、航空機や自動車向けの炭素繊維事業を展開していないが、今後、製造時の環境負荷を抑えた製品で他社と差をつけられないか検討するとしている。

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