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古河電工のアルミハーネス、2025年に8社100車種へ

日経クロステック

古河電気工業は自動車部品事業の説明会を8日に開き、アルミニウム(Al)を用いた組み電線(ワイヤハーネス)の搭載車種が2025年に自動車メーカー8社の100車種に拡大するとの見通しを明かした。21年度末時点では6社56車種だった。

Alハーネスは、一般的な銅(Cu)電線を用いるワイヤハーネスと比較して軽量化できるのが特徴だ。現在、パワートレーンの電動化の進展に伴う、車載部品の軽量化の需要が高まっている。

同社は、ワイヤハーネスのうちAlハーネスの比率を21年度の4割から25年度には6割以上に増やし、この需要に対応していく。ワイヤハーネス事業全体の売上高は、25年度には21年度の1.5倍に引き上げる。

これらの目標を達成するため、シートや電池パックなど耐環境性能が厳しい部位へのAlハーネスの採用拡大を進めている。成果の1例が、トヨタ自動車が21年に発売した大型多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザー」である。古河電工は、同車両のシート向けAlハーネスの受注を獲得した。

現在、同社のワイヤハーネスは日系自動車メーカーへの採用が中心だが、Alハーネスに関しては「欧州の自動車メーカーも興味を示している」(同社執行役員常務で自動車部品事業部門長の阿部茂信氏)という。今後は欧州市場への展開を広げたい考えだ。

同社はワイヤハーネス事業の売上高について、「30年に向けて右肩上がり」(阿部氏)と見通す。順風満帆に思えるが、車載電子プラットフォームの進化が風向きを変える可能性がある。

現在自動車業界では、車載電子プラットフォームの中央集中型への移行が進みつつある。これにより電子制御ユニット(ECU)をはじめとする車載部品が少なくなり、部品間をつなぐワイヤハーネスの量も減っていくとの予想がある。

阿部氏は「25年から30年にかけてワイヤハーネスの形態が変わる」と気を引き締める。

ワイヤハーネスは、同社の自動車部品事業の中で主要な製品だ。22年度の自動車事業の売り上げ割合予想では64%を占める。仮に需要が減っても生産量を維持するため、自動車メーカーと車両の設計段階から協業活動を加速させた。実際に自動車メーカーとの協業の成果が出るのは「25年以降となる」(阿部氏)。

(日経クロステック 伏木幹太郎)

[日経クロステック 2022年6月9日掲載]

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