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HIS、11月~7月期最終赤字最大の332億円 需要低迷続く

エイチ・アイ・エス(HIS)が10日発表した2020年11月~21年7月期の連結決算は、最終損益が332億円の赤字(前年同期は166億円の赤字)だった。新型コロナウイルス禍の長期化で旅行需要の低迷が続き、「非旅行」部門のテーマパークやホテル事業も赤字が続いた。21年10月期通期の業績見通しは引き続き未定とした。

売上高は前年同期比77%減の907億円、営業損益は467億円の赤字(前年同期は167億円の赤字)だった。赤字額は同期間として最大だった。ワクチン接種は進んでいるものの、国内では緊急事態宣言の再発令などが重荷となった。主力だった海外旅行需要の蒸発が響き、旅行事業の売上高は、前年同期比で90%減と大幅に落ち込んでいる。

高い旅行事業比率を引き下げるために注力する「非旅行」も落ち込んでいる。ハウステンボス(長崎県佐世保市)などテーマパーク事業は増収となったものの、営業損益は21億円の赤字(前年同期は20億円の赤字)に拡大した。ロボットが接客する「変なホテル」などのホテル事業は43億円の営業赤字(同21億円の赤字)だった。

政府は今秋をめどにワクチン接種証明書などがあれば、宣言下でも県境を越える移動も認める方針を示しており、国内旅行需要は一定程度回復する可能性がある。だが海外旅行の本格的再開には時間がかかる見込み。HISは最大で全社員の4分の1にあたる約1500人をグループ外に出向させるほか、21年7月時点の国内店舗数を19年同月比で38%削減し、体質改善を進める。

コロナ禍の長期化に備え、手元資金の確保や財務面の強化も急いでいる。9月には本社を置く東京・虎ノ門のオフィスビル「神谷町トラストタワー」の4~5階フロアを324億円で売却した。自己資本比率は21年7月末時点で14.4%と前期末の17.8%から低下しており、資本増強策として、政府系金融機関の日本政策投資銀行から資本支援を受けることも検討している。

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