アクセンチュアとSAP、福島で中小向け共通システム
アクセンチュア(東京・港)とSAPジャパン、福島県会津若松市の産官学連携組織である会津産業ネットワークフォーラム(ANF)は9日、福島県会津地方の中小製造業向けに共通の業務システムを構築したと発表した。当面の導入先はANFの会員企業約70社で、導入企業の労働生産性を25%向上させることを狙う。

会津若松市の室井照平市長は「地域企業の生産性が向上し、雇用機会の創出や地域経済の活性化につながることを期待している」と話す。
共通システムは主にSAP製の統合基幹業務システム(ERP)を活用する。会計や生産管理、販売・在庫管理などの機能を持つ。今後、経営管理や製造ラインの制御、企業間のデータ連携などの機能も追加する。
共通システムは月額課金で利用できる。料金は利用企業ごとに個別に見積もるが「中小企業にも利用できる金額にする」(アクセンチュアの中村彰二朗イノベーションセンター福島共同統括)。アクセンチュアなどは会津地方での導入を推進した後に全国の中小製造業にも販売を拡大する予定だ。
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