雪印メグミルク、チーズを最大1割値上げ 4年ぶり
雪印メグミルクは9日、家庭用のチーズなどを値上げすると発表した。対象はチーズのほか、ピザ生地やラードなど37品目で、4月1日出荷分から希望小売価格を3.4~20%引き上げる。チーズの値上げは2018年以来、約4年ぶり。中国で乳製品の消費が大幅に拡大し、輸入するチーズ原料の価格が上昇しているため。

チーズは希望小売価格を4.3~10%引き上げる。主力のプロセスチーズ「6Pチーズ」(108グラム)は税抜き365円から385円に上がる。ナチュラルチーズの「クリームチーズ」は同435円から455円に上げる。
成形したピザ生地の「ピザクラスト」は税抜き290円から300円に引き上げるほか、「純製ラード」は同250円から300円に上げる。輸入小麦や食用豚脂の高騰が響く。
同社のチーズの値上げは18年以来だが、19年4月にはチーズの一部商品で価格を据え置いて容量を減らす「実質値上げ」も実施していた。
同様にチーズを手掛ける明治と森永乳業は、値上げについて「検討している」と回答した。