マツダ、セダン「マツダ6」改良 20周年仕様も

マツダは9日、セダン「マツダ6」を一部改良し、12月下旬に発売すると発表した。ディーゼルエンジンの調整で走りの力強さを高めたほか、高速道路などで前方車に追従して走る運転支援機能を追加した。
価格は296万2300円から473万9900円。セダンとワゴンの2タイプを用意する。一部改良前と比べ、グレードの設定変更や装備の改良に伴い、最低価格を約7万円、最高価格を約42万円上げる。国内で月間500台の販売を計画する。
マツダ6の販売の約半分を占めるディーゼルエンジンは、エンジンの制御に調整を加えることで出力とトルク(回転力)を向上した。ハンドルの操作性も改善し、タイヤと路面の接触をハンドルを通じて感じやすくした。
マツダ6は2019年に旧名の「アテンザ」から現在の車名に変更した。02年の初代アテンザの発売から22年で20年にあたり、世界で累計約390万台を販売した。
発売20周年を記念し、特別仕様車を設定した。内外装に高級感のある特別色を使い、20周年記念のロゴマークをあしらった。外装は赤ワインのような深みのある新色「アーティザンレッド」と「ロジウムホワイト」の2色から選べる。
国内ではセダン市場が縮小し、マツダも多目的スポーツ車(SUV)に注力している。マツダ6を担当する同社商品本部の谷本智弘主査は「アテンザとマツダ6の保有台数は約10万台あり、車といえばセダンという顧客はまだいる。ラインアップにセダンを持つことは非常に重要だ」と述べた。
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