脱・豊作貧乏の米宅配UPS 迫る「アマゾン物流」の足音
松川文平
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米宅配大手UPSが、売上高の伸びが利益に結びつかない「豊作貧乏」から脱した。新型コロナウイルス禍での巣ごもり消費拡大を追い風にした値上げや構造改革が浸透し、利益率が急速に改善している。ただ、主要顧客の米アマゾン・ドット・コムが自前の物流網構築を進めている。同社の出方次第で値下げ圧力などが強まり、収益環境が激変するリスクも浮上している。
「20年に10%強だった営業利益率を23年に最低12.7%、...

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