川崎重工、遠い「複合プレミアム」 ROIC改革機運消え
茂野新太
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川崎重工業がグループビジョンに掲げる「コングロマリット(複合企業)・プレミアム」は夢物語ではないか。2023年3月期に最高益を更新する見通しにもかかわらずPBR(株価純資産倍率)1倍割れの水準でもたつく同社の株価は、投資家のこんな懐疑を映し出している。造船業界再編をめぐる社長解任劇から10年。ROIC(投下資本利益率)による事業ポートフォリオ改革の機運も消えつつある。
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