JR東、メタバース空間に「バーチャル秋葉原駅」

JR東日本は8日、仮想現実(VR)イベントなどを手掛けるHIKKY(東京・渋谷)などと連携しバーチャル上に秋葉原駅(東京・千代田)を再現すると発表した。アパレルなど様々な企業と連携して「バーチャル駅」内のコンテンツを拡大する予定。仮想空間「メタバース」事業を通じて新たなビジネス創出の機会を探る狙い。
名称は「バーチャル・アキバ・ワールド」で、アニメなどコンテンツファンの多い秋葉原の特性を生かした企画を設ける。映画「シン・ゴジラ」などに登場するキャラクターらが来訪者を出迎えるほか、ユーザー同士が集えるコミュニケーション空間も開く。日本中央競馬会(JRA)やビームスとも連携企画を検討しており、引き続き協業企業を増やす予定だ。
今後は実際の駅構内に現実と仮想の世界を融合する「XR」を体験できる空間を設ける。リアルの駅内に掲示している広告をバーチャル世界でより豊かに描くなど、現実と仮想世界をつないだビジネスを模索する。
JR東は2021年8月にメタバース空間内のイベントに「バーチャル秋葉原駅」を出展した。企業出展では歴代最多の来訪があったことなどから本オープンを決めた。