ダイフク純利益24%減 4~6月、中国ロックダウン響く

ダイフクが8日に発表した2022年4~6月期連結決算は、純利益が前年同期比24%減の58億円だった。中国のロックダウン(都市封鎖)や人件費などの増加が響いたほか、海外で追徴課税を受けたことも利益を下押しした。ロックダウン影響で4~9月期の利益見通しを引き下げたが、7~9月期以降に挽回できるとして通期の業績予想は据え置いた。
売上高は8%増の1302億円だった。半導体工場やインターネット通販の物流拠点での自動化投資で需要が拡大した。受注高は52%増の2106億円となり、四半期として過去最高を更新した。半導体業界の活況を受けてウエハーを工程間で保管・搬送する装置の引き合いが強い。ただ、ロックダウン期間中の工事の遅れや人件費の計上が採算悪化につながった。
4~9月期の純利益見通しは従来予想を15億円引き下げたが、通期では前期比10%増の396億円の従来予想を据え置いた。下代博社長は同日の決算会見で「中国のロックダウンの影響を受けたが、費用を前倒しで計上しており7~9月期以降は利益率が改善していく見通しだ」と語った。
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