絵文字パスワードのバンクガード、パソナから資金調達

サイバー攻撃対策スタートアップのバンクガード(兵庫県南あわじ市)はパソナグループから資金調達した。調達額は非公表。パソナと組むことで独自の2段階認証システムの金融機関などへの営業を広げる。
バンクガードは金融機関など向けに絵文字を使った2段階認証システムを手掛ける。利用者がネット口座から出金する際にスマートフォンなどのSMS(ショートメッセージサービス)に絵文字2~4文字のパスワードを届ける。毎回違う文字列で本人確認しフィッシング詐欺などを防ぐ仕組みだ。2020年秋に開発しこれまでに大手証券会社など数社で導入が決まったという。
バンクガードは新型コロナウイルス禍でリモート勤務が続くようになった20年秋に、都内から藤井治彦代表の出身地である兵庫県の淡路島に本社を移転した。同じ淡路島に本社機能を置いている縁でパソナグループからの出資につながった。全国に営業網を持つパソナから販売面の支援を受け「2段階認証システムの利用企業数を年度内に10社程度に増やすことを目指す」(藤井氏)。