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西武HD、ホテル運営に特化 前期最終赤字

西武ホールディングス(HD)は13日に発表した2022年3月期からの3カ年の中期経営計画で、子会社のプリンスホテルについてホテルの運営に専念する方針を示した。同社が所有する土地や建物などの資産は外部への売却やグループ内の企業へ移管する。「ザ・プリンス パークタワー東京」(東京・港)や都心のホテルを中心に建物を売却したうえで運営を受託する方法を検討しており、21年内に物件の選定を行う。21年3月期に過去最大の連結最終赤字となっており、業績改善につなげたい考えだ。

プリンスホテルは22年4月をめどに所有と運営を分離する。これまで土地や建物を所有してホテル運営も一体的に手掛けている事業モデルだった。同社の国内49ホテルのうち、39ホテルを所有し運営している。新型コロナウイルスの影響でホテルの稼働率が落ち込み、建物の維持管理などのコスト負担が重くなった。今後、保有資産は外部への売却のほか、再開発が見込める立地の物件については同じグループで不動産を手掛ける西武プロパティーズ(東京・豊島)に資産と資産管理の機能を移管し、継続保有する。売却や再開発で収益の改善を図る。

現時点で具体的に売却が決まっているホテルはないとするが、西武HDの高橋薫取締役は「聖域なしで売却や流動化を検討する。プリンスホテルが運営に特化することで資産のことで頭を悩ますことなくより一層ブランド力を高める」と話した。ホテルの売却については、不動産市況などをにらみ時間をかけて物件を選定していく方針だ。

同日発表した21年3月期連結決算は、最終損益が723億円の赤字(前の期は46億円の黒字)で、過去最大の赤字幅となった。新型コロナの影響で鉄道収入が落ち込んだほかホテルも稼働率が低迷した。ホテルなどで202億円の減損損失を計上したことも響いた。

売上高は前の期比39%減の3370億円と持ち株会社化した06年3月期以降で過去最低だった。営業損益は515億円の赤字(前の期は568億円の黒字)だった。コロナの影響によって2500億円の減収要因、1700億円の減益要因となった。年間配当は30円減の無配とする。

22年3月期の売上高は前期比35%増の4560億円、営業利益は90億円を見込む。最終損益は50億円の赤字と2期連続での赤字想定で、高橋取締役は「コロナの影響は一進一退で完璧に脱却できるとは考えていない。赤字計画だがコスト削減もやり黒字にしていきたい」と話した。

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