Idein、アイシンとAIカメラ開発 購買行動分析を精緻に

人工知能(AI)技術を開発するIdein(イデイン、東京・千代田)はアイシンと、データを端末側で処理する「エッジAI」を搭載したカメラを共同開発したと発表した。小売店向けの購買行動分析などの用途を見込む。
エッジAIカメラ「AI Cast(アイキャスト)」は予約を受け付けており、4月から提供を開始する。販売価格は個別に見積もる。アイシンがアイキャストの商標権を所有して製造する。イデインはカメラに搭載するAI技術を提供し、自社のクラウドサービスと連携する。
エッジAIは撮影したデータの解析結果のみをサーバーに送るので、処理コストを大幅に抑えられる。ただ現状の解析能力には課題もあり、より高い性能を求める需要も増えている。
アイキャストではイスラエルのスタートアップ、Hailo(ヘイロ)が手掛けるAIチップを採用するなどして「エッジAIの性能を従来の100倍以上に高めた」(イデインの中村晃一代表)。顔認証や屋外での動画解析などの精度を上げる狙いだ。