サントリー、賃上げ7%に上積み 初任給は24年に1割増額
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サントリーホールディングス(HD)は8日、2023年の春季労使交渉で組合員平均で7%の賃上げを求める労働組合の要求に満額で回答した。新浪剛史社長は6%程度で検討すると表明していたが、物価高などを受けて組合が上積みを求めていた。初任給は24年春に1割以上増額する。同社は例年、複数回の交渉を重ねるが、23年は初回で妥結した。
サントリーHDのほか、子会社のサントリー食品インターナショナルも同様の内容...
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賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。