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JUKIとキャステム、精密鋳造で提携 生産を相互補完

工業ミシン大手のJUKIと精密部品製造のキャステム(広島県福山市)は9日、エンジン部品の生産に使う精密鋳造分野で提携したと発表した。原料の購入や生産ノウハウの相互活用などで協力する。精密鋳造分野で国内3位と首位が組み、原料価格の上昇や設備投資の伸び悩みといった逆風に対応する。

精密鋳造では鉄などのスクラップを鋳型に流し込み、高い寸法精度が必要なエンジンのタービン部品などを生産する。JUKIが強いチタン合金などの加工とキャステムが得意なセラミック加工を組み合わせる。

販売面でも協力する。JUKIは東日本に強く、キャステムは西日本が本拠地だ。両社の拠点を使い、近い方から納品して納期を縮める。将来は両社が東南アジアに持つ海外工場も含め、原料調達でも連携する。

同日の記者会見でJUKIの内梨晋介社長は「販売や技術面で補完し、お客様の要望に応えやすくなる」と背景を説明した。両社の精密鋳造の売上高は合計で約100億円。「将来は150億円に引き上げる」(キャステムの戸田拓夫社長)計画だ。

業界では原料となる鉄スクラップの価格が、2020年後半から中国での需要増で価格が急騰している。コロナ後の企業の設備投資の縮小も逆風となった。人材不足も深刻になっている。

精密鋳造の日本企業は1990年代前半の100社から3分の1に減った。安価に受託する中国勢の台頭に加え、国内では環境汚染への対応にコストがかかり、各社の業績が悪化している。

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