DMG森精機、純利益26%増で過去最高 23年12月期

DMG森精機は8日、2023年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比26%増の320億円になる見通しだと発表した。ドイツのDMG MORIを連結子会社化した15年12月期(9カ月の変則決算)に269億円を計上して以来、過去最高を更新する。電気自動車(EV)や航空・宇宙関連の需要が堅調なのに加え、豊富な受注残の消化が進む。販売単価の引き上げも利益を押し上げる。
売上高に当たる売上収益は5%増の5000億円を見込む。22年12月末時点の受注残は2540億円と21年末比で900億円増えた。森雅彦社長は「部品やサービスの拡大も安定的な成長につながる」と説明した。工作機械市場は22年後半から減速しているものの、同社の1月の受注は日本や欧州、中国などで総じて堅調だったという。
同日発表した22年12月期の連結決算は売上収益が前の期比20%増の4747億円、純利益が89%増の254億円だった。ロシア事業に関連して工場などの資産を見直し、15億円の減損損失を計上した。