三井化学と日本製紙、木材由来の樹脂材開発でプラ削減
三井化学と日本製紙は8日、木材由来のバイオマス素材を混ぜた樹脂複合材料を共同開発すると発表した。トレーなどの日用品や内装材、自動車部材などでの使用を想定する。化石燃料からつくられるプラスチックの使用を減らすことで、製造時などの温暖化ガスの排出量を削減できる。2025年度の実用化を目指す。
両社が開発する樹脂複合材料には、日本製紙の木質バイオマス素材「セルロースパウダー」を使う。一般的に樹脂複合材料の主原料はプラスチックだが、新開発する複合材では、木材バイオマス素材を5割以上配合することを目指す。
世界的に環境意識が高まり、環境負荷の低い素材を求める顧客が増えていることに対応する。化石燃料由来の樹脂の使用量が減るため、製品の製造時や廃棄した際の温暖化ガスの排出量が削減されるという。