森永乳業、使用済みプラ再資源化企業に出資
森永乳業は使用済みプラスチックの再資源化を手掛けるアールプラスジャパン(東京・港)に出資した。出資率は非公表。森永乳業はアールプラスジャパンの事業を通して、包装容器で再生素材の活用を目指す。投資家の関心が高いESG(環境・社会・企業統治)の取り組みを強化する。
アールプラスジャパンは2020年、サントリーホールディングスなどを中心に設立された。資本参加は森永乳業で26社目となる。米国のバイオ化学スタートアップのアネロテック(ニューヨーク州)と共同で、環境負荷が少なく効率的な使用済みプラスチックの再資源化技術を開発している。
ペットボトルを含むプラスチックを、直接原料に戻す「ケミカルリサイクル」の技術を特徴とする。回収プラの選別処理のほか、ポリマー製造や包装容器製造、飲料・食品メーカーなどが業界を超えて連携している。アールプラスジャパンに出資した企業は再生プラスチック原料を優先調達できるようになる仕組みだ。27年の実用化を目指している。
森永乳業はこれまでプラスチック製の包装容器の重量を削減してきた。アールプラスジャパンとの協業で再生プラスチックの使用も進めていく。