オンワードHD、値引き抑制で営業益75%増 22年3-5月期
オンワードホールディングス(HD)が7日発表した2022年3~5月期連結決算は、営業利益が前年同期比75%増の20億500万円だった。新型コロナウイルスによる行動制限の緩和で客足が回復するなか、値引き販売を抑制し、電子商取引(EC)と店舗の在庫の一元管理を徹底したことが寄与した。
売上高は前年同期比3%減の445億円となった。不採算のイタリア事業の売却や国内不採算店の閉鎖で売り場が減ったことなどが響いた。
前年同期に計上した固定資産の売却益がなくなった反動などで、純利益は前年同期比12%減の18億2300万円だった。
保元道宣社長は同日開いたオンライン記者会見で「海外事業や廃止店舗などの影響を除くと国内事業の回復により実質的に大幅な増収増益になった」と説明した。ECで扱う商品を取り寄せて試着や購買ができるサービスを導入した店舗では、売上高がほぼコロナ流行前の2019年の水準にまで回復しているという。