住友化学、23年3月期末配当6円 前期末比8円減

住友化学は7日、2023年3月期の期末配当を1株6円(前期末は14円)にすると発表した。4〜9月期の配当(中間配当)とあわせた年間配当は18円(前期は24円)になる。世界的な景気後退の懸念から石油化学製品の出荷が落ち込むなどとして、2月1日に23年3月期の連結業績見通しを下方修正するとともに、期末配当の予想を未定としていた。
住友化は22年4〜12月期の決算発表にあわせて、23年3月期の連結最終損益を従来予想の1050億円の黒字からトントンに引き下げた。7日に開いた業績などの説明会で岩田圭一社長は「石化市況などの要因で足元の業績は一時的に踊り場を迎えている」との認識を示した。一方で「配当方針の一つである安定的な配当の継続を重視する」と説明した。
石化事業の見通しについて岩田社長は「中国経済の正常化などに伴って足元の最悪期を脱し、23年度以降は徐々に回復すると見込んでいる」と述べた。来期以降の業績については「これまでの事業ポートフォリオ改革の成果が着実に現れてくる」と強調した。
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