三菱商事系、グリーン水素製造に参加 欧州最大級
三菱商事と中部電力が出資するオランダの再生可能エネルギー大手エネコは、再生エネを使って二酸化炭素(CO2)を出さずにつくる「グリーン水素」の供給に乗り出す。英シェルなどが開発中の欧州最大級の水素事業に加わる。三菱商事の投資額は200億~400億円程度になる見通しだ。
エネコには三菱商事が80%、中部電力が20%出資する。エネコはシェルやノルウェーのエネルギー大手エクイノールなどで構成する欧州最大級の水素事業「NortH2(ノースH2)」の事業会社に10%出資することを決めた。
事業会社はオランダ沖を中心に2030年までに最大400万キロワットの洋上風力発電所を建てる。風力由来の電気で水素をつくり、30年に年40万トンの水素製造を目指す。総投資額は25億ユーロ(約3370億円)になる見通しだ。