ドコモ障害、1.8万人に影響 IPアドレス方式変更が原因

NTTドコモは7日、1日に起きた通信障害について、影響人数が全国約1万8000人だったと発表した。端末に振り分けるIPアドレスに新しい方式を導入したところ、サーバーに負荷がかかり、ネットワークを制御したことが原因だった。ドコモは「再発防止を徹底する」としている。
通信障害は1日午前7時30分ごろに発生し、約5時間で復旧した。4Gと高速通信規格「5G」の利用者の一部で、音声通話やインターネットを利用しづらくなる影響が出ていた。
通信障害の原因は、IPアドレスの新方式の導入だった。ドコモは従来規格のアドレスから、新方式のアドレスのみを割り当てる運用を1日に始めていた。新方式の導入時に、想定以上にサーバーの負荷が高まった。ネットワークを維持するために通信網に制御をかけたことで、通信サービスを一時的に利用しづらくなった。
ドコモでは、2021年10月にものべ1290万人に影響が及んだ大規模な通信障害が起きていた。ドコモは「継続的にノウハウを蓄積し、開発や検証のプロセスの見直しも含めて再発防止を徹底的に進める」とコメントした。
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