スペースX、22年のロケット発射は61回 前年比2倍
米起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXは、2022年の同社によるロケットの打ち上げ回数が61回だったと明らかにした。単純計算で6日に1回のペースとなる。これまでの最高記録だった21年の31回から約2倍の規模へ大幅に増やした。

主力ロケット「ファルコン9」は打ち上げた後に機体の一部を回収し、再利用するのが特徴だ。22年に実施した打ち上げの約90%が、1度飛行した実績があるブースターを使用したものだった。機体の再利用を高頻度のロケット発射と低コスト化に生かしている。
スペースXは日本時間22年12月30日に同年の最後の打ち上げミッションを完了した。年間打ち上げの61回中、失敗はゼロだった。自社の通信衛星「スターリンク」や他社の人工衛星、国際宇宙ステーション(ISS)への人員・貨物の輸送など多様な打ち上げに対応した。12月には日本の新興企業ispace(アイスペース、東京・中央)が開発した月面着陸船の打ち上げも担った。