有報の早期開示、遠い「世界基準」
一目均衡 企業財務エディター 森国司
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四半期開示が争点となった金融庁のディスクロージャーワーキング・グループは昨年12月下旬の報告書公表で区切りを迎えた。第1、第3四半期は決算短信へ一本化し、法定開示は廃止するが、四半期短信は現状維持となった。
それでも一件落着とはいかない。むしろ市場では開示を巡る議論が水面下で活発化。企業と投資家の応酬は、四半期の枠を超えて年次の有価証券報告書に広がっている。
「四半期開示を廃止しないよう奨励しま...
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