楽天、サウジアラビアのキャリアに基地局ノウハウ提供

楽天グループの通信インフラ開発会社、楽天シンフォニーは6日、サウジアラビアの通信事業者Salam(サラム)に「オープンRAN(ラン)」と呼ばれる携帯基地局関連の専門知識やサービスを提供すると発表した。
オープンRANは規格を標準化し、複数メーカーの機器を組み合わせて携帯基地局を整備する手法。機器調達の選択肢が広がるなどの利点がある。楽天シンフォニーは同手法を商用利用しており、ノウハウなどを提供する提携をサラムと結んだ。
サラムは2005年創業。固定通信やモバイル通信サービスを提供している。楽天シンフォニーは「サウジアラビアなどでサラムの成長をサポートしていく」としている。
楽天シンフォニーは「仮想化」と呼ばれる技術を使った携帯通信のインフラを海外展開している。アンテナ以外の大半の設備をクラウド上のソフトウエアに置き換える技術で、設備投資費を大幅に削減できる。
2022年末時点で14社を顧客に持ち、受注額は31億ドル(約4200億円)を超えるとしている。