スーパーバリュー、ロピアHDから39億円調達 再び増資

埼玉県などでスーパーとホームセンターを運営するスーパーバリューは6日、神奈川県地盤のロピア・ホールディングス(HD、川崎市)を引受先とする第三者割当増資をし、39億円を調達すると発表した。
ロピアHDは2022年8月にもスーパーバリューの増資を引き受け、51.62%を持つ親会社になっていた。今回の増資で保有比率が66.6%に高まるが、スーパーバリューは上場を維持する方針。
24日を払込期日として、ロピアHDに1株1014円で392万4850株を割り当てる。調達資金は既存10店の改装に使う。23年に15億円を改装に使い、24年も8億円を改装資金の一部として支出する。残りの16億円は改装期間に休業する店の運転資金に充てる。
スーパーバリューは23年2月期の最終損益が16億円の赤字(前期は8億2900万円の赤字)の見込みで、当初予想(5000万円の黒字)から一転赤字になる。値引きやポイント付与を駆使した販売戦略が振るわず、売上高や客数が減少している。
ロピアHDのグループとして既存店を改修し、調達する商品も一部見直すなどして業績改善を図る。