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飯田GHD、ロシアの木材企業600億円で買収 加工販売も

(更新)

飯田グループホールディングス(GHD)は8日、ロシアの木材企業RFPグループの買収を発表した。投融資額は約600億円で、RFPの株式の75%を取得するほか木材の加工設備を強化する。世界的な木材不足「ウッドショック」下、自社で手掛ける住宅向けに安定供給するほか、木材の加工販売業に参入し新たな収益の柱にする。

「住宅の安定供給に貢献するだけでなく、巨大な二酸化炭素(CO2)吸収源を手に入れることになる」。同日の記者会見で飯田GHDの森和彦名誉会長は買収の意義を強調した。

RFPはロシア東部のハバロフスクを拠点とする企業。保有する森林の面積は約400万ヘクタールと九州地方とほぼ同等の広さで、飯田GHDによると国内の住宅メーカーによる森林取得では過去最大だ。年間の原木伐採量は約170万立方メートル。同社が1年間に販売する住宅の木材使用量に匹敵するという。森林が吸収するCO2は年間950万トン程度と試算している。

このほどロシア政府による認可が下りたことで買収が成立した。2022年1~2月にも本格的な経営に参加する。

木材の加工販売業にも参入し、約170億円を投じて加工設備を強化する。国内の住宅メーカーや中国、韓国などに供給。バイオマス発電に使う木質ペレットも生産する。産出する木材の3~4割程度を飯田GHDの住宅などへ供給し、その他を加工材の生産や外部への販売などにまわす。従来も木材の加工拠点はグループで所有していたが、自社の住宅向けの供給にとどまっていた。

ロシア東部は日本まで距離が比較的近く、木材を2~3日程度で入手できると見込む。欧州などから外国材を調達すると長くて半年かかる場合もある。足元の物流の混乱で運搬が滞るリスクを最小限にとどめる。

RFPの木材供給量は人口の少ないロシア東部では供給過剰となっている。一方、年間約4万6000棟の戸建て住宅を販売する飯田GHDは需要を賄えると見込む。

買収にあたってロシア政府側から条件も提示された。1つはRFPの木材加工能力の引き上げだ。現状で加工可能な木材は年間約80万立方メートルと伐採量の5割弱にとどまるため、生産設備の強化で26年までに残りの90万立方メートルも加工可能にする必要がある。現地の2300人以上の従業員雇用も求められている。

(森匠太郎)

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