「ヤオコーPay」開始、現金チャージで囲い込み

ヤオコーは6日、スマートフォンを使った自前の決済サービス「ヤオコーPay」を10日から始めると発表した。同社が提供するスマホアプリに現金をチャージし、支払い用のバーコードをレジで提示すると会計できる。店が運営する決済手段「ハウスペイ」を立ち上げて独自の経済圏を築く。
埼玉県内などにあるスーパー「ヤオコー」のうち8割超にあたる152店舗で開始し、将来は全店に導入する。グループの低価格スーパー「エイビイ」などでは使えない。利用にはヤオコーのポイントカードなどの会員登録が必要になる。
店内にあるレジや専用機器を使って、現金でチャージする。1000円単位で入金でき、チャージ金額の上限は5万円までとした。チャージ金額200円につき1ポイントを付与する。500ポイントがたまると500円分の買い物券として使える。
ヤオコーではクレジットカードは使えるが、「PayPay(ペイペイ)」などQRコード決済や電子マネーに対応していない。自前サービスだとポイントカードはあるが、決済はできなかった。ヤオコーは「新型コロナウイルス下で人気が高まったキャッシュレス決済を拡充して、利便性を高めたい」としている。