自動車関連の昨年末比上昇率 三菱自が首位、円安追い風
日本株番付
半導体不足などの生産制約や原材料価格の高騰が業績の重荷となる自動車業界。そのなかでも市場からの評価が高い銘柄はどこか。時価総額1000億円以上の自動車関連銘柄を対象に、2021年末比の株価上昇率を調べたところ、輸出比率が高く円安が追い風となる銘柄が並んだ。

首位は三菱自動車だった。22年4~6月期決算は対米ドルの円安などの為替が営業利益を175億円押し上げた。販売費を抑えて採算も改善した。通期の為替レートは1ドル=125円としており、市場はさらに上振れ余地があるとみている。
輸出の比率が高い銘柄ではマツダが2位、SUBARU(スバル)が4位に入った。両社は22年3月期の輸出の比率が国内生産台数の8割を占める。半導体不足が改善に向かい、主力の米国向けの輸出を増やせるとの期待がある。
新型コロナウイルス禍からの経済再開によるレジャー需要の高まりで、二輪の販売がインドや先進国で好調だ。川崎重工業やホンダ、スズキなど二輪を手がける銘柄も上位に入った。
