アサヒ、少量「マルエフ」投入 黒ビールとの飲み方提案

アサヒビールは6日、「アサヒ生ビール(マルエフ)」ブランドで容量の少ない250ミリリットル入りの新商品を発売すると発表した。黒ビールと組み合わせるなど多様な飲み方を提案して新たな顧客層を取り込む。
同日開いた2023年の事業方針説明会で明らかにした。2月14日からマルエフと「アサヒ生ビール黒生」で、250ミリリットル入りの缶商品を販売する。黒生は数量限定で、マルエフは500ミリリットル入りの飲食店向け瓶商品も発売する。
小容量の商品を投入して、マルエフと黒生を組み合わせた新たな楽しみ方を提案する。マルエフと黒生を半分ずつ混ぜた「ハーフ&ハーフ」や、2:1の割合の「ワンサード」といった飲み方も打ち出す。瓶ビールは主に飲食店向けの販売を想定し、顧客との新たな接点づくりにつなげる。
マルエフは21年に缶商品を復刻販売し、一時休売となるなど話題を集めた。「アサヒスーパードライ」に続くヒット商品に育て上げたい考えだ。
塩沢賢一社長は「今年はスーパードライとマルエフの2つのブランドに注力する。マルエフでは新たな飲み方や楽しみ方を提案し認知拡大を図る」と話した。
缶チューハイなどのRTD(レディー・トゥー・ドリンク)商品でも新商品の開発を進める。地域別に試験販売するなどして25年に22年比1.5倍の売り上げを目指す。
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