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数学「フィールズ賞」、ウクライナ女性研究者ら4氏に

国際数学連合は5日、「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞を、ウクライナ出身でスイス連邦工科大学ローザンヌ校のマリナ・ビヤゾフスカ教授ら4人に贈ると発表した。ビヤゾフスカ氏は女性として2人目の受賞。同連合の次期総裁に東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の中島啓教授を選出したことも同日までに発表した。

フィールズ賞は4年に1度、優れた業績を挙げた40歳以下の数学者に贈られる。ビヤゾフスカ氏のほか、フランス出身でスイスのジュネーブ大学のユーゴ・ドゥミニル・コパン教授、英オックスフォード大学のジェームズ・メイナード教授、韓国系米国人で米プリンストン大学のホ・ジュニ教授の3氏も受賞した。

国際数学連合はフィンランドのヘルシンキで総会と授賞式を開いた。ロシアのサンクトペテルブルクで開催予定だったが、同国のウクライナ侵攻を受けて変更した。

ビヤゾフスカ氏はウクライナのキーウ(キエフ)大学を卒業後、ドイツのボン大学で博士号を取得し、2018年から現職。高次元の空間に球を並べて最密充塡する「球充塡」の問題について、8次元の場合を証明した業績などが評価された。イラン出身のマリアム・ミルザハニ氏が女性として初めて14年に受賞したのに続き、2人目の栄誉に輝いた。

ビヤゾフスカ氏は受賞に際し、ロシア人数学者によるインタビューの中でウクライナ侵攻に対する憤りとともに、特に子供の教育に及ぼす影響に懸念を示した。「今、ウクライナから多くの子供が欧州に旅立ち、異なる言語による全く異なる教育システムに適応しなければならない」と指摘し、「失われたものを取り戻すことは不可能であり、私たちは何世代にもわたってこの戦争の結果に苦しむことになる」と訴えた。

23年から国際数学連合総裁に就任する中島氏は「幾何学的表現論」が専門で、京都大学教授などを経て18年から現職。アジア圏からの総裁選出は15年から務めた森重文氏以来2人目。森氏は1990年にフィールズ賞を受賞した。

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