キヤノン、自社株買い500億円 今期2度目で計1000億円

キヤノンは5日、500億円を上限とする自社株買いをすると発表した。5月に続く今期2度目で、合計額は約1000億円となる。自己株式を除く発行済み株式の1・7%にあたる1800万株を上限に買い付ける。取得期間は8日から10月18日まで。
キヤノンは「今期は十分な成長投資を行ったうえで、2550億円のフリーキャッシュフローを計画している。手元資金の状況や今後の投資計画、株価の動向などの諸事情を総合的に勘案して決定した」とする。
同社は7月末、2022年12月期の連結純利益について、従来予想から100億円上方修正し、前期比22%増の2620億円とした。半導体露光装置事業や新規事業の監視カメラ事業などが好調なほか、為替の円安も追い風になっている。
25年12月期までに連結売上高を過去最高の4兆5000億円(22年12月期見通しは4兆800億円)以上にする目標を掲げる。目標達成に向けて積極的にM&A(合併・買収)も行う方針で、自社株を原資として活用する。
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