TDK、自動機械学習プラットフォームの米キークソを買収

TDKは4日、機械学習の自動化システムを手がける米キークソ(Qeexo、カリフォルニア州)を買収すると発表した。米国法人を通じて買収し、年内にも完全子会社化する。金額は明らかにしていない。
世界最大のテクノロジー見本市「CES」に合わせて発表した。キークソは米カーネギーメロン大学発のスタートアップ企業で、2012年に設立された。機械学習システムを構築するクラウドサービスを提供している。
産業機器や自動車などで、クラウドにデータを送信せず手元で処理する「エッジAI(人工知能)」のニーズが高まっている。キークソのプラットフォームを使うことで専門知識がなくてもエッジAIの機械学習システムを開発でき、開発・設計期間も短縮できるという。
機械学習にはセンサーで取得したデータを用いることも多く、TDKは各種センサーや2次電池などと組み合わせて顧客に提案したい考え。
TDK米国法人トップのジム・トラン氏(TDK執行役員)は「(買収によって)幅広い用途や産業に対応するシステムレベルのソリューション構築が可能になる」。キークソのイ・サンウォン最高経営責任者(CEO)は「当社のツールはTDKの優れたセンサーシステムにぴったりのパートナー」と述べた。