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KDDI吉村専務「システム設計の見直し必要」 会見詳報

KDDIは4日、2日未明から発生していた通信障害をめぐり、午後8時からオンライン形式で会見を開いた。3日午後5時30分ごろに終了した復旧作業後も不具合が収束せず、4日昼ごろにも作業が行われていたことを明らかにした。モバイル端末の主流が従来型携帯電話の「ガラケー」からスマートフォンに代わり、通信負荷が高まるなか、技術統括本部長の吉村和幸専務は「システムの設計をもう1度見直さないといけない」と述べた。吉村氏との会見の主なやりとりは以下の通り。

――全面的な復旧の見通しはいつですか。

「現時点では音声・データの通信はほぼ復旧している。個人・法人顧客のサービス利用状況を見ながら復旧の判断をする。復旧のめどは5日夕刻だ」

――通話とデータ通信が「ほぼ回復した」という現在の状態と5日夕方の復旧宣言の後では、顧客にとって何か利用環境に変化はあるのでしょうか。

「通信状況を確認しているが、基本的には現在使っている状況と変わらない。長期間の障害となったため、個人・法人顧客のサービス利用状況を確認した上で復旧宣言をしたい」

――完全復旧となっていない理由はなぜですか。

「音声通話とデータ通信については回復しているが、一部の顧客が利用しづらい状況は継続している。そのような場合、端末の電源でオンオフの操作を試してもらうと、復旧しているケースもある。顧客の状況把握に努めたい」

――NTTドコモなど他社と比較して復旧までに時間がかかった要因は。

「(復旧作業中に)端末からの接続要求が増えた点ではNTTドコモと同じ事例だ。KDDIとして復旧手順を準備していたが、それでは収まらない事象だった。今後どこがいけなかったのかをしっかりと振り返りたい」

スマホはアクセス集中を招きやすい

――通信障害が大規模になっている技術的背景はあるのでしょうか。

「スマホは高アクセスの状態になりやすい。スマホの場合、端末が定期的に自動でシステムにアクセスしてくるため、アクセスが集中して大規模障害につながっている可能性はある。昔の3Gが主流の時代にはここまで大きい障害はきいたことがなかった。システムの設計をもう一度見直さないといけない」

――利用者に対する補償についてはどのような方針ですか。

「まずは原因究明と再発防止を進め、今後万全の対策をとっていきたい。補償のあり方は別途案内する」

――データベースを復旧するため、(データを中継する)パケット交換機をシステムから切り離しました。顧客からのアクセス要求が高まるリスクがありますが、ほかに対応方法はなかったのですか。

「パケット交換機を切り離すのは非常に危険だと認識している。今回は接続要求の集中が起こらないよう、時間をかけて処置した。顧客への影響をなるべく早めになくす意味では適切な方法だと思っている」

――音声通話の復旧が遅れた理由は。

「音声通話については、高音質通話である『VoLTE(ボルテ)』の交換機なども関係するため、データ通信と比べて複雑なところがある。負担軽減の対策に時間がかかったのが一因だ」

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