楽天モバイル、通信障害の影響141万人 総務省に報告書

総務省は4日、9月4日に起きた楽天モバイルの大規模な通信障害で、音声通話とデータ通信で影響を受けたのは約141万人に上ったと発表した。影響は全国に及び、音声通話で約11万人、データ通信で約130万人が利用に支障が出たという。楽天モバイルは同日、事故報告書を総務省に提出した。
障害は9月4日午前11時20分に発生し、午後1時26分まで約2時間、一部サービスが停止した。発端は楽天モバイルのデータセンターのソフトウエアの不具合。切断された端末からの再接続要求が重なり、加入者情報を管理するデータベースにアクセスが集中する輻輳(ふくそう)と呼ばれる状態が発生したことが原因という。
電気通信事業法は110番、119番など緊急通報を扱う通信サービスで3万人以上の利用者が1時間以上通信できない場合などを「重大な事故」としている。総務省は楽天モバイルの通信障害を電気通信事業法上の「重大な事故」にあたるとみて、詳細な報告書を求めていた。同省は「報告書の内容を精査し、対応を検討する」としている。
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