ドコモ、5Gの通信品質を改善 10月中旬までに

NTTドコモは4日、10月中旬までに全国で順次、高速通信規格「5G」の通信品質を改善すると発表した。通信速度が低下した状況下でも、5Gで受信するデータ量が従来より約30%向上したとする。5Gエリアの境界部付近では、通信が不安定になる現象が起きやすくなっている。ドコモは5Gエリアの拡大と並行して、通信品質の向上に取り組む。
基地局の装置の設定変更により、5G回線の通信品質が悪化した場合でも、より円滑に4G回線に切り替えられるようにした。通常、5Gの基地局から離れると通信速度が低下しやすくなる。通信速度が下がっているにもかかわらず、5G回線を利用し続けてしまうため、通信状況が不安定になる現象が起きていた。
ドコモは2022年3月末までに5Gの基地局を2万局設置し、人口カバー率を55%にする目標を掲げる。同社は5Gエリアの拡大によって、通信品質が低下するエリアの境界部を減らしていくとしている。
(伊藤威)
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