イオンリテール、夏商戦でライブコマース

イオン傘下のイオンリテールは4日、夏の商戦の一環でネットでの映像の生配信を通じて商品を販売する「ライブコマース」に取り組むと発表した。20代前後の若い消費者向けにテレビチューナーを外したテレビなどを紹介し、通販サイトに誘導する。14日に動画投稿サイトの人気クリエーターを起用し、年間でも取り組んでいく考えだ。
動画関連技術のパロニム(東京・港)の生配信サービス「TigLIVE(ティグライブ)」を活用する。店舗をスタジオとして使って、従業員などがお薦め商品を紹介する。配信画面には通販サイトにつながるボタンが表示され、利用者は希望の商品があれば買える。
夏の販促キャンペーンは15~18日の4日間、東北や北海道、九州、沖縄を除くイオンリテール運営の350店舗で開く。浴衣や水着、アウトドア用品、焼き肉セットなど、3年ぶりの行動制限のない夏を迎えるにあたって、夏祭りや帰省などを狙った商品を割引価格で販売する。
ライブコマースはこのキャンペーンの一環として、前日の14日に人気ユーチューバーのはじめしゃちょーを呼んで生配信する計画だ。その後、週1回のペースで従業員らが商品を紹介する。初年度は1000人の視聴者の獲得を目指す。イオングループではイオンモールが2020年に先行して生配信を始めている。