南三陸ホテル観洋の阿部女将、創業者の父と現場を橋渡し
仕事人秘録 語り部が震災を伝承(4)
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父はホテルに常駐しているわけではなかった。
1983年に東洋大学短期大学を卒業して家業の阿部長商店(宮城県気仙沼市)へ入社し、南三陸ホテル観洋に配属されます。電話の取り次ぎから売店、レストランまでホテル内の職場すべてを経験しました。当時は好景気で売店での土産物の売れ行きが良く、レストランも常に混雑していたことを覚えています。
父の阿部泰児は阿部長商店の社長として本業の水産業を主に指揮し、ときどき...
