AI活用スキルを底上げ、チャット型学習支援アプリ
マーケティング人材育成支援を手掛けるグロース X(東京・品川)は3日、人工知能(AI)の基礎知識を学べるスマートフォンアプリの販売を始めた。文字チャットによる一問一答形式で、基礎用語から基本的な仕組み、作り方、主な用途、活用推進の勘所までを学べる。
社内にAI人材育成や企画立案の体制が整っていない企業に向けて、AI活用スキルの底上げを支援する。
サービス名称は「グロース X AI編(with コラーニングアプリ)」。ZOZO子会社のZOZOテクノロジーズ(千葉市)でAIプロジェクトを率いる野口竜司氏が監修した。グロース Xはマーケティング人材育成のスマホアプリを提供済みで、新サービスはそのAI編という位置付けだ。
情報技術(IT)の専門家ではない業務部門の人材のAIスキル向上を主眼に置く。AIを使いこなすために必要な基礎知識、AIの企画立案や製品・サービスの目利き、AIプロジェクトを進行する実践的なノウハウ、実際の導入事例などを学ぶ。
野口氏は「いわゆる文系人材こそ、これからはAIを使いこなす能力を身に付けるべきだ」と話す。「社会人全員がビジネスマナーを学ぶように、社員全員がAIを学ぶ時代へと本格的に差し掛かってきた。しかし人材市場におけるAI人材は足りない。企業は社内での教育の仕組みを充実させ、AIを使いこなす人材を自ら量産する必要がある」(野口氏)
利用料金は1社当たり月額20万円(税別)からで、契約期間は6カ月固定。利用人数に応じて料金を割り引く。
(日経クロステック/日経コンピュータ 玉置亮太)
[日経クロステック 2021年8月3日掲載]
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