スカイマーク、最終黒字18億円 4~12月で3年ぶり黒字化

スカイマークが3日発表した2022年4~12月期の単独決算は、最終損益が18億円の黒字(前年同期は101億円の赤字)だった。同期間として3年ぶりに黒字転換した。新型コロナウイルスワクチンの普及や政府の観光振興策「全国旅行支援」により観光や帰省などの需要が回復した。
売上高にあたる事業収益は前年同期比75%増の625億円だった。事業収益はコロナ前の18年4~12月期と比べても6%減の水準まで回復した。有償旅客数は前年同期比6割増の518万人で、18年同期比では7%減。旅客1人1キロメートルの輸送あたりの単価(イールド)は11.1円と前年同期から8%上昇し、コロナ前の水準に戻った。
営業損益は32億円の黒字(同113億円の赤字)。もっとも原油高などでコストもかさみ、営業利益率は5.2%と18年同期の9.7%を下回る。23年3月期通期業績は、事業収益で前期比80%増の848億円、最終損益で90億円の黒字(前期は67億円の赤字)を見込む従来予想を据え置いた。