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アニメ制作市場、10年ぶり減少 民間調査

帝国データバンクの調査によると、アニメ制作業界の事業者の売上高をベースにした2020年の市場規模は2510億円となった。過去最高だった19年より1.8%減少し、10年ぶりに前年を下回った。「鬼滅の刃 無限列車編」など劇場版を中心にヒット作が出たが、国内のテレビアニメの制作本数が減少したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による制作スケジュールの遅延や公開延期が相次いだことが響いた。

アニメの制作企業1社当たりの平均売上高は8億3100万円で、4年ぶりに前年割れとなった。全体の売り上げ動向は「減収」だった企業の割合が48.6%となり、「増収」(31.6%)を上回った。損益面でみると、最終損益で「赤字」だった企業の割合は37.7%だった。人件費や設備投資の負担などが収益を圧迫し、コロナ下の収入減も重なって、赤字となった企業が増えたとみられる。

帝国データバンクは21年の動向について「各企業の業績はさらに厳しい結果になる可能性が高い」と予測する。現時点で昨年の「鬼滅の刃」のような大ヒット作が出ていないほか、年間のテレビアニメ制作本数はすでに飽和状態にあり、今後も減少傾向が続くという。

アニメ作品の制作を受託し完成させる力を持つ元請けの大手企業と、撮影や編集などの専門分野で制作に携わっている下請けの中小企業の経済格差はコロナ下で拡大しており、「二極化がさらに進むだろう」(同社)と分析する。

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