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インド変異型、抗体の力を約4分の1に 専門家シンポ

 インド・デリーに設置された新型コロナ治療センターの患者ら(5月24日)=ゲッティ・共同

新型コロナウイルスの国内の研究者が集まり、成果を報告するシンポジウムが3日、オンラインで始まった。医療関連の研究費を助成する機関、日本医療研究開発機構(AMED)が主催しており、インドで確認された変異型などに対するワクチンの効果や免疫の働き方などについての報告があった。

東京大学特任教授兼国立国際医療研究センター国際ウイルス感染症研究センター長の河岡義裕氏は、変異ウイルスへの免疫の影響を報告した。米ファイザー製ワクチンを2回接種した人の血液を使い、変異ウイルスとの反応を調べると、抗体がウイルスを無力化する力は従来のウイルスに比べて、インド型では約4分の1、南アフリカで見つかった変異型では約8分の1になっていた。

東京大学の佐藤佳准教授は米カリフォルニアで確認された変異型やインド型がもつ「L452R」という変異が、体内の免疫反応から逃れやすく、感染力が増強することを細胞実験で確かめた。佐藤准教授は「インド型の実験では必ずしもL452Rによる感染増強は見られておらず、検証が必要だ」と話しており、インド型がもつ他の変異との複合的な影響についても研究を進めている。

長崎大学熱帯医学研究所の森田公一所長はベトナムの感染状況を報告した。現在はインド型による第4波のまっただ中だという。「たんぱく質『スパイク』が一部欠失したインド型が4株確認された。流行性や重症化に関連しているのか確たる証拠はない」と指摘した。ベトナムの保健相が発見を伝えた記者会見では「英国型とインド型のハイブリッド型とは表現していない」とも強調した。

京都大学の西浦博教授は感染者数の予測手法を短期、中期、長期的な視点にわけて紹介した。移動率や気温、報告日別の感染者数のデータから長期的な動向をほぼ予測できたという。1人の感染者が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」について「気温と明らかに負の関係がある。国際的にも注目を集めており、湿度もふくめて実態解明する必要がある」と話した。

シンポジウムは4日まで開かれる。

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