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「在宅疲れ」対策グッズ 深い眠り持続・目の潤いキープ

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞
フィリップス・ジャパンは睡眠の質に着目したヘッドバンド型製品を発売した

「寝付きが悪くなった」「目が異常に乾く」――。そんな体の変調を感じるビジネスパーソンが増えている。コロナ禍で在宅勤務が定着し、生活リズムが変わったり、パソコンやスマートフォンに触れる時間が増えたりしたことが一因だ。こうした「在宅疲れ」を商機に変えようと、心身の疲れをやわらげるヘルスケア商品が相次いでいる。

微弱音で深い眠りに

フィリップス・ジャパン(東京・港)が販売を始めたのは、睡眠の質を高めるヘッドバンド型機器「スマートスリープ ディープスリープヘッドバンド2」だ。頭に装着して寝ると、ヘッドバンドの額の部分に搭載したセンサーが脳波を測定する。深い睡眠を検知すると500~2000ヘルツの微弱な音を出して、深い眠りを長く持続させられるという仕組みだ。

同社の久保和也マーケティング部副部長は「在宅勤務が広がったことで、睡眠に悩みを抱える人が増えた」と話す。通勤時間がなくなって睡眠時間は長めに取りやすくなったが、睡眠の質は下がったと感じている人が多い。

フィリップスが世界13カ国で1万3000人を対象に実施した調査では、日本人の回答者の48%がコロナ禍が睡眠に何らかの影響を及ぼしたと答えた。若い世代を中心に、外出自粛などで心身のストレスによる睡眠への影響を訴えた人が多かった。

2月に発売した「スマートスリープ ディープスリープ ヘッドバンド2」

新製品は骨伝導と呼ぶ音の伝達技術を使うことで、微弱音を出すスピーカーをヘッドバンドの額の部分に搭載できるようにした。2019年11月発売の従来機種は耳を覆う部分にスピーカーを搭載していたが、この部分をなくして圧迫感を減らした。

専用のスマホアプリでは睡眠の質を独自に測定したスコアも確認できる。通販サイトで約5万円で販売しており、「40代の男性を中心に想定を上回る注文がある」(久保氏)という。

20年11月には心地よい入眠や目覚めを促す光目覚まし時計「スマートスリープ ウェイクアップライト」も発売した。在宅勤務と子育ての両立などで睡眠時間が短かったり、不規則になったりしがちなビジネスパーソンの睡眠を支援する。朝や日没時の太陽の光を発光ダイオード(LED)で表現し、温かみのある空間を作って心身をリラックスさせる。

コンタクトレンズは目疲れ対応

コンタクトレンズ各社が春商戦に投入しているのは、目の疲れや乾きを抑える商品だ。パソコンやスマホに触れる時間が長くなったことに商機を見いだす。

シードは新製品のCMでスマホなどの長時間使用による目の疲れへの対応をうたう

シードは14日、1日使い捨てのコンタクトレンズ「ワンデーピュアビューサポート」を発売した。遠くを見る度数に加えて、近くに焦点が合う度数をレンズ周辺部に追加したのが特徴だ。スマホ画面などを長時間見ることによる目の疲れを抑えるという。同じ機能を搭載して18年7月に発売した「ワンデーピュアうるおいプラスフレックス」の商品名やパッケージを刷新した。1箱32枚入りで価格は2500~3000円。

日本アルコン(東京・港)が3月に発売した1日使い捨てのコンタクトレンズ「プレシジョンワン」は目の潤いを長く保つ。レンズ表面を保水性の高い素材で覆い、目の表面の水分を保つことで乾きや痛みを感じにくくした。1箱30枚入りで価格は2500~3800円。リック・コズロスキー社長は「コロナ渦でドライアイに悩む人が増えた状況にも応えたい」と話す。同社によれば、マスクを長時間着用するとマスクから漏れる息で目の表面が乾きやすいという。

体組成計に引き合いも

外出の機会が減ったことで、体重や体脂肪を気にするビジネスパーソンも増えた。ここ1年ほど強い引き合いが続いているのが体組成計だ。国内最大手のタニタは、家庭用体組成計「インナースキャンデュアル」の新モデル4品種の販売に力を入れる。

20年に同社が実施した調査では、コロナ禍で3キログラム以上太ったと答えた人が5割を超えた。特に若い女性への影響が顕著で、体組成計の購買層が広がっている。

健康意識の高まりが続いている (東京都千代田区)

新製品は体の厚みなど体格差による影響を抑えて、医療現場などで使う業務用体組成計並みに精度を高めた。価格は体の部位ごとの筋肉量などが分かる最上位モデルが税別4万9800円、機能を絞ったエントリーモデルが同1万78000円だ。

発売初年度に全モデル合計で4万台の販売を目指す。家庭用体組成計としては高額だが、「コロナ下で国民の健康意識が確実に高まった」(タニタ)ことを追い風にする。

(大下淳一)

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